2004/11/7 朝日新聞の記事の中に、
”0歳の時に、テレビを見る、テレビがついていた部屋にいる、
など、テレビへの接触時間が長かった子ほど、
1歳の時に意味がわかる言葉の数が少ない傾向があった。”
しかし、
”テレビ視聴の長さより、外遊びなどの多さの方が、
より大きく言葉の発達に関係したという。”
とある。
NHKの研究所が行なった調査は、
日本小児科学会が発表している内容に近いものでした。
ただ、テレビを多く見ていても外遊びや絵本の読み聞かせの時間の
バランスが大切っという見解をしています。
ちなみに、日本小児科学会のテレビ視聴に関する提言
(http://plaza.umin.ac.jp/~jpeds/saisin.html#67)では、
”
テレビの健康影響について多くの親は視力への影響を心配しているが、
言語発達への影響を心配している親は少なく、
むしろ言葉や知識を教えるために見せている親もいた。
”
などの内容と共に、以下のような提言をしています。
”
提言
1.2歳以下の子どもには、テレビ・ビデオを長時間見せないようにしましょう。
内容や見方によらず、長時間視聴児は言語発達が遅れる危険性が高まります。
2.テレビはつけっぱなしにせず、見たら消しましょう。
3.乳幼児にテレビ・ビデオを一人で見せないようにしましょう。
見せるときは親も一緒に歌ったり、子どもの問いかけに応えることが大切です。
4.授乳中や食事中はテレビをつけないようにしましょう。
5.乳幼児にもテレビの適切な使い方を身につけさせましょう。
見おわったら消すこと。ビデオは続けて反復視聴しないこと。
6.子ども部屋にはテレビ・ビデオを置かないようにしましょう。
”
このように、
何となく”テレビは良くない”という風に感じ取れる言葉となっていますが、
この少子・核家族化、メディア普及の時代の中で、
「核家族化で誰に頼れることもなく、幼児教育の教材を一生懸命取り組み、
ビデオを子どもに見させ、親はネットで子育ての悩みを語る」というような
家庭は少なくないと思います。
もちろんこの家庭でもテレビを見せ続けている訳でもなく、公園に行き、
親子共々コミュニケーションをとっていると思いますが、、、。
では、2歳以下の子どもが長時間(4時間)以上テレビを見ていたら、
必ず言語発達に影響があるのでしょうか。
そういうわけではありませんよね。
これらの調査や提言でも、そんなことは言っていません。
言語発達には、生活環境の他に個人差が大きくかかわってきます。
っということで、
これらの調査提言は、少子・核家族化、メディア普及の時代だからこそ、
偏ったテレビ視聴による子育てを懸念してのものであると思います。
誰でもわかっている様に、長時間テレビを見続けるという偏った生活は
良いはずがありませんから、こういった提言もあるんだなということを
受け止めて、これから子育てしていく上でのスパイスにして欲しいと思います。
(提言に過度に反応するのではなく、「そうかもしれないな」ぐらいな気持ちで)
子どもの為にテレビを見せるというより、
テレビは大人の問題として捉えなくてはならず、テレビに子守りをさせたり、
テレビをつけっぱなしにしている環境は、子どもの言語発達に影響を及ぼし
かねません。
どんなに良いテレビ・ビデオ教材であっても、親子の会話・子ども同士のか
かわりなど、人と触れ合うことの大切さを忘れないようにしましょう。
っと言うことです。
・・・・でも、
2歳以下の子どもに、子ども部屋があって、その部屋にテレビがあるかなぁ。
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