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学校内学童保育

学校内学童保育の特徴をお話します。


学校内学童保育には、2つの設置方法があります。


1.「学校の空き教室を利用している場合」

ここは学校校舎の中なので、学童保育所へ通う子どもたちは、安全に学校から学童学童保育所へと行くことが出来ます。
学校から学童保育所まで行くのが安全ということは、親にとっても安心できますよね。
また、あそぶ時は学校の校庭を利用することが出来るので、外で元気に遊ぶことができます。

しかし、室内環境は多くの場合、良くありません。
空き教室とは、使わなくなった教室に学童保育用のロッカー、畳、キッチンなどを設置して、子どもが日常の生活が行えるように修繕した教室を言います。
ですが、床は教室のタイルのまま。
広さもみなさんが行っていた小学校の教室の大きさのままです。


要するに狭い。



子どもが「ただいまぁ」っと帰ってくるには、学校環境と似すぎている所が問題点になります。
学童保育所は、子どもが生活していく場、第2の家庭の場としては、辛いものがあります。

学校の教室で、「さようなら」をしたあと、同じ校舎の違う教室(インテリアは違いますけど)に「ただいま」と帰るのは、ちょっと辛くないですか?
今のあなたが、この生活を子どもの変わりに体験することになったら、どう思うでしょうか・・・。







2.「学校の敷地内に別棟としてある場合」

ここも、学校内なので安全に通えます。
あそぶ時は、校庭で自由にあそべます。
学童保育のために新築で建てている為、広さもある程度確保され、生活環境は整っています。
これからの学童保育は、このタイプをバンバン建てているようです。

まさに、推奨される学童保育所っと言った感じですが、もちろん問題がない訳ではありません。
学校内(空き教室の場合も同じ)特有の問題を抱えています。


それは、
子どもからしてみれば、一日中、学校にいることになるからです。
遊びに困ることはないけれど、学校の外に出ることが出来ない。
つまり、学童に通っている数年間は公園や地域で遊べないのです。

学童保育所によっては、自己責任で、校外に子どものみで遊びにいけるという保育をしている所があるようですが、安全面から見てもなかなか・・・。
学童保育所の指導員同伴で、子どもたちと近所の公園に行くことがありますが、指導員配置人数が少ないという点、公園で遊びたいという子ばかりではないという点などから、これも難しい面があります。

学童保育所を休めば、親の責任で公園でも地域でもどこでも遊べますが、働く親の子が学童保育所に通っていることを踏まえると、なかなかそれも出来ません。


ってなことで、
学童保育の子どもは、一日中、塀で囲まれた学校を出れません。(ちょっと大げさですが)
良いのか悪いのか別にして、これが事実です。
また、学校の生活・友達関係を一日中引きずってきてしまいます。
(友達関係を一日中引きずってきてしまう話は、また今度、お伝えします)


そして、学校内の学童保育は、いわば学校に居候の身。
学校の遊びのルールを共通理解として行います。
しかしそれも、学校によって違います。
体育館を好きな時に気軽に借りれる学校から、校庭で遊ぶのさえ小さくルールを決められてしまう学校まで。。。
同じ学校の子どもたちなのに、学童保育所にいる子どもたちには風当りが強いこともあります。
(指導員が感じる学校の嫌な対応は、また今度、お伝えします)




学校内と学校外、どちらが理想的なのか?
この答えは、おそらく出ないでしょう。

それは、どちらも長所と短所があるからです。
しかし、その中で、いかに学童保育所が地域と交流を持っていくかがポイントとなってくると思います。


学童保育所の子どもたちを取り巻く状況は複雑なのかもしれません。
その複雑な生活を当たり前のこととして、子ども達は生活しています。

でも、一日中学校で遊ぶ っという生活を、
子どもたちに「あたりまえ」とは思って欲しくありませんよね。


 



 



 


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